【11月29日付社説】インフルエンザ流行/手洗い徹底して拡大防ごう

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 インフルエンザの流行が始まった。昨シーズンに比べて1カ月早い。一人一人が予防に努め、感染の拡大を防ぎたい。

 県の感染症発生動向調査週報(14~20日)によると、県内の77定点医療機関から報告があったインフルエンザの患者数は前週比74人増の133人。1医療機関当たりでは1.73人となり、流行の判断となる1人を上回った。

 この10年間では、新型インフルエンザの世界的流行の影響を受けて流行がかなり早まった2009年に次ぐ流行入り。県は今後、患者数が増えるとみている。外出後の手洗いやマスクを着用する「せきエチケット」を徹底したい。

 県内の保健所ごとに、1定点当たりの平均患者数をみると、会津の6.0人を最高に、県中で1.80人、郡山市で1.33人、県北で1.24人と流行の判断基準を超えた。いわきは0.70人だが前週から大幅に増えた。油断できない。

 県教委によると、県内の小中高校、特別支援学校の出席停止者は25日現在で247人。28日は郡山市と猪苗代町の各1小学校で学級閉鎖などの措置が取られた。

 県内の流行のピークは、例年だと1月から2月にかけてだが、今年は早く訪れる可能性がある。気を引き締めて、早め早めに予防策を講じていく必要がある。

 県内だけではない。今年のインフルエンザは全国的に駆け足だ。全国約5千の定点医療機関から14~20日までの週に報告があった患者数は1医療機関当たり1.38人。医療機関を受診した患者は推定7万人に上る。

 都道府県別に1医療機関当たりの患者数をみると、最多は沖縄の8.12人で、2番目は栃木の5.50人。本県は10番目だ。全ての都道府県で前の週より患者数が増えている。家庭や職場だけでなく、旅先でも「かからない」「うつらない」対策を心掛けたい。

 インフルエンザは、ウイルスが引き起こす感染症の一つで、感染力が強いことで知られている。感染すると38度以上の発熱や頭痛、関節痛などの症状が出る。

 検出されたウイルスは、いまのところA香港型が最も多く、次いで09年に新型インフルエンザとして流行したA型とB型が同程度という状況だ。A香港型は高齢者や乳幼児など抵抗力の弱い人がかかると重症化する恐れがある。

 インフルエンザは、免疫力が弱ってくると感染しやすくなる。日頃からバランスの良い食事や十分な睡眠をとり、免疫力を高めることが重要だ。部屋の中を適度な湿度に保つことにも気を配りたい。