【2月19日付社説】2017サッカー始動/新たな布陣さらなる進化を

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 本県サッカーの2017年シーズンが間もなく開幕する。さまざまな大会を通じ選手が躍動し、県内のサッカー熱を盛り上げたい。

 注目は、国内トップリーグのJ1入りを目指すJ3の福島ユナイテッドFCと、県社会人リーグ1部のいわきFCの戦いぶりだろう。両チームは今季、ともに監督が交代し新体制でシーズンに臨む。チームに新しい息吹を取り込み、目標実現に向けてさらなる進化を遂げてもらいたい。

 福島ユナイテッドは、プロチーム同士が激しく戦うJ3のリーグ戦開幕を3月11日に控え、キャンプを続ける。4年目の今季は、昨季の14位からの反転攻勢を狙う。

 采配を任されたのは元日本代表の田坂和昭新監督だ。田坂監督は選手同士の距離が近く攻守の切り替えが素早いプレーを選手に要求し、持ち味のボールをつなぐパスサッカーに磨きを掛けている。

 田坂監督は、現役時代にはMFとして活躍し、J1の清水エスパルスで監督も務めた。トップリーグでの経験を注入し、新監督投入の効果を発揮してほしい。

 一方いわきFCは、昨季の全勝優勝でJリーグへの階段を一つ上った県リーグ1部でさらにステップアップを狙う。昨季はあと少しで逃した日本フットボールリーグへの「飛び級」昇格も射程にする。

 指揮は同クラブ強化・スカウト本部長の田村雄三新監督が執る。就任後、90分間走り、攻め続ける「いわきFCスタイル」の一層の定着に向け、選手の体幹を鍛えるなどの土台作りを続けている。

 初采配は、夏から春に開催が前倒しになった天皇杯全日本選手権の県代表決定戦だ。3月26日の4回戦が初戦となる。昨季以上の快進撃を見せてもらいたい。

 代表決定戦は県内25チームが出場し今月26日に開幕。4月9日の決勝では全国大会出場を懸け、この試合から登場する特別シードの福島ユナイテッドと対戦する。昨年の決勝はいわきFCとの激戦となった。今年も印象に残る「福島ダービー」を実現してもらいたい。

 福島ユナイテッドといわきFCが軸になり、県内の各チームが刺激し合うことで本県の競技力は底上げされる。さらに県民のサッカー熱を高め、サッカーに親しむ人を増やすことにつながるはずだ。

 県は、19年のJヴィレッジ(楢葉・広野町)の全面再開を見据え、サッカーの盛り上がりを地域振興に生かす計画だ。計画を実現させるためにも、選手たちの躍動する姿は欠かせない。サポーターだけでなく、県民を挙げて選手たちに声援を送り、活躍を支えたい。