【4月2日付社説】新社会人の君へ/夢を持ちひたむきに進もう

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 新年度がスタートした。すでに仕事を始めている人がいるかもしれないが、明日、新社会人として一歩を踏み出す若者が多いのではないか。人生の新しい門出だ。「おめでとう」の言葉を贈りたい。

 皆さんは6年前に東日本大震災と原発事故が発生した時、何歳だっただろう。古里を離れ、避難先で長い間、生活した人もいるはずだ。悲しい時や、つらかったこともあっただろうが、多くの人たちに支え、励ましてもらった経験は大きな糧になるはずだ。

 働くということは、自らの暮らしを維持するとともに、社会に貢献するという大きな意義がある。家族や友人、地域への感謝を忘れず、社会を担う一員としての気概を持ち仕事に向き合ってほしい。

 もちろん初めは思うように仕事ができず、戸惑うこともある。そんな時は上司や先輩にアドバイスを求めよう。ときには厳しく指導されることがあるかもしれないが、仕事を覚えていけば、やりがいや達成感を見いだすことができるだろう。

 忘れてならないのは、あいさつや時間厳守、身だしなみなど最低限のルールとマナーだ。最初にあいさつの声が小さかったり、時間に遅れたりした人は、そのイメージを持たれるようになり、拭い去るのは簡単なことではない。何ごとも最初が肝心だ。

 国内外ともに政治や経済が大きく揺れ動いている。本県は復興、そして人口減少や高齢化への対応が急務だ。社会でさまざまな課題が生じる中、自ら考えて行動することが求められる。新聞や本を読んで知識と感性に磨きをかけたい。社会人は常に情報を得るアンテナを高くすることが大切だ。

 ワーク・ライフ・バランスという言葉が注目されている。「仕事と生活の調和」という意味だ。趣味を楽しんだり、家族や友人との時間を大切にすれば、生活に張りが出て仕事も充実する。

 自分なりの夢を持ち、ひたむきに努力してほしい。

 「僕は子どもの頃から(夢を言うと)笑われてきたが、それを達成してきた」と、米大リーグで活躍中のイチロー選手は話している。

 打撃の天才といわれるイチロー選手もプロに入って2年目までは1軍に定着できず、悔し涙を流した。それでもくじけずに大記録を打ち立てることができたのは、人に何を言われようとも夢や目標を持ち続けたからだという。

 不可能と思われることでも実現に近づける工夫や挑戦が人を成長させ社会を動かしてきた。豊かな感受性と若い感覚に期待したい。