【8月10日付社説】夏休みの事故防止/いい思い出をつくるために

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 夏休みもいよいよ本番だ。思わぬ事故に遭わないよう気を付けて楽しい思い出をつくりたい。

 夏は、海や山などに出掛ける人が多く、屋外でレジャーを楽しむ機会が増える。

 県内では今年、いわき市の勿来、薄磯、四倉の3カ所で海開きしているが、心配なのが水難事故だ。県警によると、昨年は8月だけで3人が遊泳中に沖に流されるなどして亡くなった。中には遊泳が禁止されている場所で泳いで事故につながったケースもあった。

 遊泳禁止区域は急に深くなったり、潮の流れが激しかったりするなど危険だ。絶対に入ってはいけない。遊泳区域であっても悪天候時は泳がないようにしたり、子どもだけでは遊ばせないといった注意が欠かせない。

 川遊びをする人もいるだろう。川の地形は複雑で、同じ川であっても岩場があったり、流れが急な場所もある。川に入る場合には、安全な場所かどうか確認することが不可欠だ。

 ゲリラ豪雨などがあれば短時間で増水し、中州などにいると逃げられなくなる恐れがある。天候の変化には注意しなければならない。河川敷でバーベキューをする場合は、火やごみの始末を確実にすることが肝心だ。

 登山を計画する人は、経験や体力に合った山を選び、ルートをよく調べてから登りたい。山は100メートル上がるごとに気温が0.6度下がるといわれている。気温の変化に対応できる衣類を用意し、水分と行動食をこまめに補給しながら、無理のないペースで頂上を目指したい。

 車を運転する機会も増える。東日本高速道路によると、東北道は下り線が11日、上り線が15日に混雑のピークを迎える見込みだ。長時間・長距離の運転をする場合は時間にゆとりを持って出発し、疲れがたまる前に休憩を取りたい。

 静岡と奈良県では先月、車の中に子どもを置いたまま親が出掛け、子どもが熱中症で死亡するといった事故があった。こうした痛ましい事故は毎年のように繰り返されている。

 日本自動車連盟(JAF)の調査では、気温35度のときに、車内の室温を25度にした車のエアコンを停止させたところ、わずか15分で車内の熱中症指数が危険レベルに達したという。たとえ短時間でも子どもを車内に残しては危険だということを再認識しなければならない。

 夏は、気持ちも開放的になりがちだが、隣り合わせに危険があることを忘れてはならない。