【11月12日付社説】女子バレー本拠地/スポーツ熱アップの弾みに

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 県民がスポーツに親しみ、体力増進につなげる弾みにしたい。

 県と自動車部品大手デンソー(愛知県刈谷市)が、同社の女子バレーボールチーム「エアリービーズ」のホームタウンパートナー協定を結んだ。田村市にデンソーの子会社「デンソー福島」があることが縁となった。

 同チームは本県を第二本拠地とし、県内で試合や合宿を行う。小中学生対象のバレーボール教室も開き、選手らが講師となって競技力向上に貢献する。試合会場では県産品や観光のPRにも取り組む計画だ。県とチームは、県内の競技振興や地域活性化に向け、協定の効果を最大限に生かしてほしい。

 同チームは現在、本社のある愛知県に本拠地を置き、日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ)の1部「プレミアリーグ」に参戦している。日本代表メンバーも擁しており、ことし5月には全日本男女選抜大会を制した強豪チームだ。来秋からは新たな国内トップリーグ「スーパーリーグ」に参加することが決まっている。

 県バレーボール協会によると、県内のバレーボールの競技人口は約1万1千人。小学生のスポーツ少年団から中高校の部活動、一般のクラブチーム、地域のママさんバレーなどで活躍する選手のほか、生涯スポーツとして人気のあるソフトバレーボールを楽しんでいる高齢者も多い。

 幅広い世代に人気のある競技だが、これまで県内でトップリーグの試合が行われるのは数年に1回ほどだった。しかし協定締結により、一流選手のプレーをじかに見ることができる機会が増える。特に競技に打ち込んでいる子どもたちには大きな刺激になる。

 県内での試合は、来秋以降の開催となる。チームと県は、試合日程や会場などの調整を図り、より多くの県民が観戦できるよう工夫を凝らすことが大切だ。

 県外からも多くのファンが訪れることが見込まれる。復興に取り組む本県の姿を来場者に知ってもらえる好機となる。試合を情報発信の場として有効に活用したい。

 県内にはサッカーや野球、バスケットボール、アイスホッケーのプロチームがあり、地域のスポーツ振興の大きな推進力となっている。そこにバレーボールの国内トップチームが加わることで、さらにスポーツ熱が高まることが期待される。

 スポーツを身近な場所で観戦し、その感動を味わえば、自ら挑戦したいという人も増えるはずだ。各チームには、県民の健康増進を後押しする活躍を望みたい。