【7月22日付社説】夏休みスタート/発見と感動に満ちた時間を

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 多くの発見と感動を通し、一回り大きく成長できる夏にしたい。

 子どもたちが待ちに待った夏休みがスタートした。学校とは違った経験をすることができる貴重なチャンスだ。時間を有意義に活用してほしい。

 海水浴やキャンプなどを楽しみにしている子どもは多いだろう。海や川、森などを訪れ、自然に触れることは、地球を取り巻く環境に理解を深めることにもつながる。水辺の生態系を調べたり、森で昆虫採集をしたりして好奇心の芽を大きく育てたい。

 ただ、野外活動には注意も必要だ。ゲリラ豪雨によって急激に川の水位が上がり、人が流される事故も起きている。山では、大人から離れて歩いていて遭難してしまうことも考えられる。

 大人が子どもから目を離すことなく、しっかりと安全を確保することが欠かせない。

 猛暑が続いている今年は、例年以上に熱中症への警戒が怠れない。特に子どもは地面からの照り返しで大人よりも暑さにさらされやすい。野外活動の際は、水分補給や休憩を小まめに取ることが重要だ。普段から十分に栄養を取りつつ運動もして、暑さに負けない体力をつけることも必要だろう。

 外遊びだけではなく、じっくりと読書ができるのも夏休みの醍醐味(だいごみ)だ。スマートフォンやパソコンのそばを離れて、図書館や書店をのぞいてみよう。

 読書は想像力を広げ、生きる力をつけることにもつながる。毎日の読書の時間を決めて、お気に入りの一冊と向き合いたい。  ことしは、郷土が生んだ偉人の節目の年だ。医学者の野口英世(猪苗代町出身)の没後90年、歴史学者の朝河貫一(二本松市出身)の没後70年に当たる。二人はそれぞれ若くして渡米し、世界に認められる活躍をした。

 この夏は、功績を紹介するさまざまなイベントが開かれている。大きな志を抱いて挑戦した先人の生涯を学ぶことは、視野を大きく広げてくれるはずだ。自由研究や作文のテーマに取り上げてみてはどうだろうか。

 学校が休みだと、とかく夜更かしや朝寝坊をして生活のリズムが乱れがちになる。毎日の学習時間を決めて、計画的に宿題に取り組んでいくことが大切だ。

 夏休みは、家族の絆を強める機会でもある。家庭の都合もあるだろうが、できる限り子どもと多くの時間を過ごすようにしたい。家族で共有したさまざまな体験は、子どもの夏の思い出をより鮮やかに彩ってくれる。