【8月9日付社説】夏の事故防止/安全第一で休暇を楽しもう

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 月遅れのお盆も間近に迫り、夏休みも本番を迎えた。外出先などで思わぬ事故に遭わぬよう万全の注意を払い、休暇を満喫したい。

 夏の醍醐味(だいごみ)は、野外でのレジャーだ。厳しい暑さの中、涼を求めて海や山に行く計画を立てている人も多いだろう。

 海や川は水泳ぎをしたり、浜辺や川岸でバーベキューをしたりとさまざまな楽しみがある。ただ、自然の中には危険も潜む。安全最優先で行動することが大切だ。

 県警によると、今年7月1日から8月7日までの間に、海と川で既に4人の命が失われている。レジャーでの水難死亡事故がなかった昨夏に比べると、大幅に増加しているのが現状だ。この夏の事故では、川遊びをしていて岩場から転落したり、海水浴中に溺れたりして亡くなるケースがあった。

 海や川には急に深くなったり、流れが激しくなったりする場所がある。こうした危険な場所は遊泳禁止になっている場合が多く、近づかないことが大原則だ。また体調が悪いときや悪天候が予想されているときには無理をせず、レジャーの中止や延期を決断したい。

 水の事故だけではなく、夏の山岳遭難も増加傾向にある。今年7月1日から8月7日までに16件発生しており、既に昨年7、8月の計13件を超えている。道に迷ったり、転倒して動けなくなったりして救助を求める遭難事故が多い。

 登山の際には、自分の体力や経験に見合った山を選び、食料や防寒具など十分な装備を持って行くことが欠かせない。万一に備えて登山届を提出しておくとともに、携帯電話など通信手段を携行することも大切だ。

 帰省などで車を使う機会も増える。渋滞に巻き込まれてイライラしたり、長時間の運転で疲れがたまると事故を起こしやすくなる。こまめに休憩を取り、心に余裕を持って運転するよう心掛けたい。

 気象庁の予報では、10日から再び、例年を上回る暑さになる見通しで、引き続き熱中症への警戒が必要だ。日本自動車連盟(JAF)福島支部によると、猛暑で車のバッテリーに負担がかかり、バッテリーが上がってしまったことによる救援依頼も増えている。出掛ける前にバッテリーの点検を行うようにしたい。

 車に残された子どもが熱中症で亡くなる事故も毎年のように起きている。たとえエアコンを付けていても、子どもを置いたまま車を離れてはいけない。

 台風の季節でもある。海の高波や急な川の増水に注意し危ない場所には近づかないことが肝心だ。