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▽1回戦
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磐城10安打、初戦快勝/春季高校野球東北大会
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【磐城−久慈東】無四球で完投した磐城のエース田中=皆川球場
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第55回春季東北地区高校野球大会(東北地区高校野球連盟主催)は12日、山形県中山町の山形蔵王タカミヤホテルズスタジアム(山形県野球場)、米沢市の皆川球場(米沢市営野球場)で開幕した。
初日は1、2回戦4試合を行い、本県第3代表で3年ぶり11度目の出場となる磐城は6−2で岩手第3代表の久慈東を下した。磐城は10安打を放ち終始リード、投げてはエース田中が終盤の反撃を2点にしのいだ。
第2日の13日は、2回戦6試合を行う。磐城は同スタジアムの第3試合(午後2時開始予定)で宮城第1代表の仙台育英と対戦。本県第1代表の郡山商は皆川球場の第2試合(午前11時30分開始予定)で青森第3代表の光星学院と、本県第2代表の帝京安積は同球場の第3試合(午後2時開始予定)で山形第2代表の東海大山形とそれぞれ初戦に臨む。
緩急自在で無四球完投 田中、相手の裏付く投球
春の東北大会で3年ぶりの白星を飾った磐城。エース田中勇翔(3年)は相手打線に8安打を浴びながらも、リズム良い投球を繰り返し、勝利への流れをつくった。
県大会同様、東北の舞台でも持ち前の粘投が光った。要所では、伸びのある直球と、相手をあざ笑うかのようなスローカーブで相手の裏を突き凡打の山。5、7回の無死で走者を背負った場面での送りバントでも好守備で二走を三塁で刺すうまさも見せた。
「持ち味の打たせて取る投球ができていた」と遠藤太監督。強豪がひしめき合う東北大会の初戦での無四球完投に及第点を与えた。
それでも、田中は7回の失点を悔やむ。この回は、味方打線が4点を追加した直後のイニング。相手を突き放した気の緩みと、荒れたマウンドの影響でリズムが狂った。「気持ちに焦りが出てしまった」と田中。先頭から連打を喫した失点に自己評価を低くした。
2回戦は優勝候補の一角で、3月の練習試合で2−7で敗れた仙台育英。田中も強力打線につかまり5回で降板した苦い相手だ。しかし「県大会の接戦を通して自分がどれくらい成長したか確認したい」。磐城の「1」を受け継ぐエースは巻き返しを誓った。
(2008年6月13日 福島民友・高校野球ニュース) |
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