【安積―いわき光洋】４回裏いわき光洋２死一、二塁、遠野が勝ち越しの左前適時打を放つ＝開成山球場

　第６０回秋季東北地区高校野球県大会第２日は１３日、福島市のあづま、同市の信夫ケ丘、郡山市の開成山、本宮市のしらさわグリーンパークの４球場で１回戦８試合を行った。いわき光洋は、強豪安積を３―２で破り、秋季県大会初勝利を収めた。学法福島は先発村上が粘投、いわき第１代表の東日大昌平を３―１で下した。夏の甲子園ベスト８の聖光学院は原町をコールドで破り好発進を切った。同地区対決となった田島―若松商は、田島が延長１０回サヨナラ勝ち。このほか富岡、白河、福島、白河実が２回戦進出を決めた。第３日の１４日は、４球場で１回戦８試合を行う。

　「打たない勇気」７個の四球選ぶ
　いわき光洋は強豪安積に粘り勝ち。秋の県大会３度目の挑戦で、うれしい初勝利を挙げた。安積とは昨秋の初戦でも対戦し、コールド負け。２年連続で登板した先発の清水公平（２年）は「去年の借りを返せた」と屈辱を晴らし、喜びを爆発させた。　
　「打たない勇気」を勝因に挙げた山崎雅弘監督。制球が定まらない安積の飯島成塁（同）から７個の四球を選び好機を広げ、ストライクを取りにきた甘い球を狙い打ちした。守っては、清水が低めを突く粘り強い投球を展開、主将阿部翔太（同）を中心にしたバックも無失策でもり立てた。
　阿部は「自分たちはチャレンジャー、相手がどこでもチーム一丸となって戦う」と初勝利を金星で飾り、さらに闘志を燃やした。