【田島―白河実】５回表田島１死二塁、佐藤が敵失を誘う右前適時打を放つ＝あづま球場

　第６０回秋季東北地区高校野球県大会第４日は１５日、福島市のあづま、信夫ケ丘、郡山市の開成山、本宮市のしらさわグリーンパークの４球場で２回戦８試合を行い前半戦が終了、ベスト８が決まった。
　田島は県南支部第１代表の白河実を破り、創部６２年目で春、夏、秋を通じて初の県大会ベスト８に進出。１回戦で初勝利を挙げたいわき光洋は富岡を下し、初の８強入りを決めた。光南はエース富永が完封、学法石川を下した。白河は着実に得点を重ね、学法福島を６―１で破った。このほか福島商、聖光学院、小高工、日大東北がベスト８に名乗りを上げた。
　後半戦は２０日から２２日までの開催。２０日はあづま、信夫ケ丘の両球場で準々決勝４試合、２１日はあづま球場で準決勝、２２日には同球場で決勝などを行う。

　佐藤殊勲、好調維持し決勝打
　「室井を援護することができて良かった」。トップバッターの佐藤貴教（２年）は、エース室井大智（同）の力投に奮起、田島を創部初の県大会ベスト８に導く殊勲打を放った。
　普段は中軸の３番に座るが、この日は１番に打順変更。「とにかく来た球を打ち、つなぐことだけを考えた」。５回１死二塁の好機で巡ってきた第３打席は、右前適時打となった打球が敵失が絡み外野を転々、自らも一気にホームを踏んだ。
　打撃上昇中の佐藤。「後半戦までにしっかりと振り込み、どんな投手にも対応できるようにしたい」。目標とする東北大会出場に向け、闘志を燃やした。