【田島―聖光学院】１回裏聖光学院２死二、三塁、山口の中前２点適時打で、二走四家が生還＝あづま球場

　聖光学院が総合力の違いを見せつけ、３年連続で東北大会の出場権を得た。
　厚い投手陣に自信を持つ斎藤智也監督は田島戦の先発にローテーション通り、２回戦完投勝利の１年生遠藤昌史を指名した。
　「打者に強気に向かっていくことだけを考えた」。遠藤は立ち上がりから威力ある直球に切れのあるスライダーを織り交ぜ、田島打線を翻弄（ほんろう）。甘く入った球を田島打線に痛打され２失点を喫したが、２けた三振を奪う奪三振ショーを演じた。
　打線も好投する遠藤を援護。初回に２点を先制すると、１点差に詰め寄られた３回には、すぐさま１点を追加、田島に傾いた流れを断ち切った。
　日大東北との決勝は３年連続の優勝を懸けた大一番。遠藤は「（決勝でも）自分の投球スタイルを貫くだけ」と、連投も辞さない覚悟を見せた。
（２００８年９月２３日　福島民友・高校野球ニュース）