球拾いをしながら声を張り上げる本田

　「いいねー、いいねー」。「打てよー」。練習中、ひときわ大きい声を張り上げメンバーを鼓舞し続ける男がいる。部員の本田誠矢（３年）だ。
　打撃捕手や守備のサポート役として練習に参加する本田は、打席に立つメンバーの名前をユーモアあふれる独自の呼び方で“叫ぶ”。その必死さと、叫び声の激しさに周囲は思わず引きつけられる。
　「自分にできる形でチームの力になりたかった」と恥ずかしそうに打ち明ける本田の甲高い声が、きょうもグラウンドに響き渡る。
（２００９年８月１５日　福島民友・高校野球ニュース）