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チーム支え鼓舞 裏方徹した松本主将
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最後のグラウンドにあいさつする聖光学院の主将松本
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チームの精神的支柱として選手をまとめてきた聖光学院の主将松本剛(3年)の夏が終わった。この日のPL学園戦では、「全力で向かっていこう。集中しよう」と必死でナインを鼓舞し続けた。「相手がPLだからといって負ける気はしなかった」。敗戦の悔しさに大粒の涙が流れた。
昨年末、「主将に専念し、チームづくりに集中したい」と斎藤智也監督に申し出た。「外野手としても力があるのに、チームのためにわが身をささげようという覚悟を感じた」と斎藤監督。
選手同士のミーティングを重ね、選手が互いに支え合う大切さを何度も訴えてきた。「自分はあまり野球がうまくない。だからこそプレーではなくて、言葉でチームを引っ張らなければならなかった」
試合では一塁コーチャーとして選手をサポート。6回に3点を奪われ、再びリードを許した場面では伝令に走り、意気消沈しかけた内野陣に「点を取られるのは想定内だ。取り返すことはできる。気持ちを入れて守ろう」と呼び掛けた。ナインは主将の一言で守備のリズムを取り戻した。
「ここまで来ることができたのは、主将のおかげ」と選手らは口をそろえる。裏方としてチームを支えてきた松本は「負けはしたが、全国制覇を目指してきた自分たちの歩みには誇りがある。後輩が挑戦を続け、歴史をつないでいってほしい」と望みを託した。
(2009年8月15日 福島民友・高校野球ニュース)
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