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横山、気迫の11奪三振 成長のエース“熱投”
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【聖光学院−PL学園】8回裏、PL学園を3者連続三振に抑え雄たけびを上げる聖光学院のエース横山=甲子園
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ピンチにも動じない強心臓のエースは、優勝候補にも挙げられる強打のPL学園に真っ向から勝負を挑み、11奪三振の力投を見せた。敗れはしたものの、7回1死後から5者連続三振を奪う意地の投球で、最後まで球威が衰えることはなかった。
聖光学院のエース横山貴明(3年)は初回、変化球を狙い打ちされ2失点。その後は伸びのある直球を主体に攻め、140キロ台の速球でPL打線を威圧した。
5回には一塁走者の動きを見逃さず、けん制で刺す落ち着いた守備も見せた。
「本当に苦しかったが、気持ちだけで乗り切った」。エースの重圧から解き放たれた横山は、やり切った満足感に安堵(あんど)感が加わり、すっきりとした表情で振り返った。
昨夏の甲子園では、2年生ながら試合に登板。しかし、準々決勝で敗れた南神奈川代表の横浜戦では強豪打線に痛打を食らい、力の差を見せつけられた。「絶対ここに戻ってくる」。その悔しさを胸に横山は、この1年、必死に練習に取り組み、チームの大黒柱として技術的にも精神的にも成長を遂げた。
「(強豪の)壁を越えるのは難しい。それでも粘り強く投げる自分の持ち味を出すことができた」。優勝候補にひるむことなく立ち向かって堂々と渡り合い、そう言い切る横山の瞳には、しっかりと3年間で培ったエースの風格がにじみ出ていた。
(2009年8月16日 福島民友・高校野球ニュース)
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