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夏の高校野球福島大会が開幕 田村がサヨナラ勝ち

夏の高校野球福島大会が開幕 田村がサヨナラ勝ち

甲子園出場をかけた熱戦が開幕、堂々と入場行進する88校のナイン=郡山市、開成山球場

 第92回全国高校野球選手権福島大会は9日、郡山市の開成山球場をメーン会場に開幕した。88校が出場。初日は同球場で1回戦1試合を行い、田村が5−4で郡山北工にサヨナラ勝ちした。
 開会式では、昨年優勝の聖光学院を先頭に出場校のナインが堂々の行進を披露、甲子園の切符を懸けた熱い戦いが始まった。
 会期は、13日までの前期5日間と、17〜23日(移動日を含む)の後期の、延べ12日間。決勝は23日、開成山球場で行われる予定。第2日の10日は、同球場と、あづま球場(福島市)、白河グリーンスタジアム(白河市)、あいづ球場(会津若松市)、いわきグリーンスタジアム(いわき市)の5球場で、1回戦15試合を行う。

 4番からの助言「初球狙え」 吉田が決勝打
 九回裏1死二塁。初球の内角低めの直球を振り抜いた田村の吉田健祐(3年)の打球は、美しい曲線を描いて右翼手の頭上を越えるサヨナラの適時二塁打となった。
 「ふがいなかった」。それまでの4打席を吉田は振り返った。2打席目は弱い当たりで内野安打となったが、ほかの3打席は凡退。最終打席は、勝利への強い思いがサヨナラ打につながった。
 積極性が売りの吉田。初球に手を出さなかった4打席を見て4番の山口賢太(3年)は、打席に入ろうとする吉田に初球から狙うよう声を掛けた。
 チームメートの助言は見事的中。打球の行方を確認したナインは歓喜に沸いた。「あれだけの当たりは初めてだった」と喜びをかみ締めた。
 試合展開は苦しいものだったが「つなぐ野球」という持ち味を示したナイン。主将として、チームを先導する吉田は「仕切り直し。(次戦も)集中して勝ちたい」と次を見据えた。

       >>>> 《 7月9日の試合結果 》
◎―― 開成山球場 ――◎
      郡山北工、リード守れず
 ▽1回戦
郡山北工
0
1
2
0
0
0
0
0
1
4
田村
0
0
3
0
0
0
0
1
1x
5
(2010年7月10日 福島民友・高校野球ニュース)
 

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