【学法石川−喜多方桐桜】学法石川にサヨナラ負けし、ベンチ前でかみしめる喜多方桐桜ナイン＝白河グリーンスタジアム

　第９２回全国高校野球選手権福島大会第４日は１２日、郡山市の開成山球場など５球場で２回戦１３試合を行った。学法石川はサヨナラ本塁打で喜多方桐桜との接戦を５−４で制した。統合で初出場の喜多方桐桜は善戦及ばなかった。白河旭は中盤に再逆転、４―３で川俣に競り勝った。いわき光洋はエース小松が参考記録ながら２戦連続の準完全試合を達成、１０―０で相馬東にコールド勝ち。磐城は先発の酒寄が完封、５―０で勝利。大沼は４―１で田島に逆転勝ちした。シード校は全８校が初戦を突破して３回戦に駒を進めた。白河グリーンスタジアムの第３試合、福島成蹊―白河は降雨ノーゲームで順延となった。大会第５日の１３日は、開成山球場など５球場で２回戦１３試合を行う。

目黒が殊勲の一発
「頭の中が真っ白になった」。サヨナラの本塁打を放った学法石川の目黒将司（２年）は夢うつつの表情で打席を振り返った。
　両校譲らず同点で迎えた九回。あっさり２死となり、勝負は目黒に託された。「とにかく塁に出る」ことだけ意識して狙い球の内角低めの直球を芯でとらえた。思い切り振り抜くと、打球は大きなアーチを描き、左翼スタンドに吸い込まれ、ナインに勝利をもたらした。
　目黒は「３回戦は、つなぐ打撃に徹（てっ）して、勝利に貢献したい」と、喜びもそこそこに気を引き締め、打倒日大東北に闘志を燃やした。