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白河旭6回逆転 坂上が決勝打、主導権握る

白河旭6回逆転 坂上が決勝打、主導権握る

【白河旭−川俣】6回裏1死一、三塁、逆転の右前打を放ち、一塁ベース上でガッツポーズを見せる坂上=あづま球場

 点の奪い合いに決着を付けた。貴重な決勝打を放った白河旭の9番坂上大祐(2年)は一塁ベース上で拳を突き上げ、喜びを爆発させた。
 「うまく抜けてくれてよかった」と打撃の感触を振り返った。劣勢を強いられた打席だっただけに、喜びの感情も強かった。
 試合が振り出しに戻った六回。四球を糸口に好機が転がり込んできた。1死一、三塁。坂上に送られたサインは「スクイズ」。しかし、スクイズを失敗。「やってしまった」
 しかし、気持ちを切り替えて打席に臨めたのは「3年生の夏を終わらせてはいけない」という思いだった。積極性を取り戻した坂上は外角高めの直球をたたくと、打球は一、二塁間を抜く適時打となった。
 白河旭の3回戦の相手は王者・聖光学院。相手に不足はない。「できることをやり切るだけ」。勝利の立役者となった坂上は力強く言い切った。

3年生2人の夏終わる
 3年生2人の熱く燃えた夏は終わりを告げた。川俣の3年生は、主将遠藤翼と、副主将の草野洸紀の2人だけ。「プレーの面では満足できなかったが、達成感はある」。チームを鼓舞し続けた遠藤は、こう振り返った。
 部員数が少なく、常に公式戦に出場できない危機にさらされながらも、共に乗り切ってきた。菅野正敏監督も「部員が少なく、先の見えない中、よく頑張った」と2年半の奮闘をたたえた。
 1、2年生は14人。「頂点を目指して頑張ってほしい」。遠藤は後輩たちに2人の夢を託した。
(2010年7月13日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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