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「逃げない」強気の投球 小高工バッテリー
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【聖光学院―小高工】1回裏聖光学院1死、三塁打を浴び、小高工エース吉野に駆け寄る捕手横山=開成山球場
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春の東北大会を制した聖光学院打線に対して、「逃げない」強気の投球で挑んだ小高工のエース吉野聖光(3年)と横山真人(3年)のバッテリー。コールド負けにも「悔いはない」と満足そうな表情を浮かべた。
2人は前日、相手の戦力を分析。他の対戦校の配球が外角中心に組み立てて打ち込まれていたため「逆に内角を大胆に攻めれば、うまくいくかもしれない」と作戦を練った。試合では内角の直球で相手を詰まらせ、内野ゴロに仕留める場面も多くあったが、うまくさばかれ痛打される場面も。「相手は、やはり一枚上手。でも逃げないで2人で立ち向かえた」。試合中も、笑顔でハイタッチを交わしていた2人。さわやかに球場を去った。
先輩の思い胸に新たなスタート
「勝って3年生と野球を続けたかった」。3安打を放った小高工の4番斎藤辰徳(2年)は絞り出すように言葉をつないだ。
3年生と一緒に戦う最後の夏。悲願の甲子園出場に向け、前日には、相手投手対策でフォームを見直すなど、余念がなかった。2年生ながら「やってやる」と自らを奮い立たせ、王者・聖光学院に気後れすることなく挑んだ。2回に外角の直球を真芯でとらえた中前打は初回の三者凡退の嫌な流れを断ったが、ナインの善戦むなしく、念願がかなうことはなかった。
「来年は聖光を倒し、先輩たちの雪辱を果たす」。小高工ナインは先輩の思いを胸に、新たなスタートを切る。
(2010年7月23日 福島民友・高校野球ニュース)
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