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「攻めろ歳内」、中多投手がスタンドからエール
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ナインの勝利をたたえる中多投手(中央)と前主将の松本さん(左)ら
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「攻めろ歳内」。昨夏の甲子園メンバーの中多惇投手(3年)は、気迫のピッチングを続ける同郷出身のエース歳内宏明投手(2年)にエールを送り続けた。
昨夏の甲子園では両親が見守る中だったが登板はかなわず、今年は夏の福島大会前に右ひじにけがを負い、ベンチ入りも果たせなかった。「地元で両親に勇姿を見せたかった」と悔しさをにじませるが、「甲子園で投げる夢は後輩に託す」と、同じく同郷出身の西岡周峰選手(3年)らとともに、声援で勝利を後押しした。
昨夏の甲子園に出場し、今春卒業した前主将の松本剛さんと斉藤晃平さんもスタンドに駆け付けた。「自分たちが出た時以上に緊張する」。強豪と緊迫した一戦を繰り広げる後輩を特別な思いで見守り、声をからして応援。後輩の大金星に「強豪の壁を破った意味ある勝利」と笑顔でたたえた。
留守番部隊も歓喜の雄たけび
伊達市の聖光学院で応援した留守部隊の生徒らも喜びを爆発させた。
サッカー部員や生徒会の役員ら約50人が集結、遠藤道雄理事長らと大型スクリーンの映像で見守った。
7回裏の得点シーンでは歓喜が爆発。「ウォー」という雄たけびがわき上がり、ハイタッチとガッツポーズで喜びを表現した。
村島大輔主将の弟でサッカー部員の宏明君(1年)は「勝ててうれしい。ヒットは次に期待します」、遠藤理事長は「東北王者の誇りが感じられた。集中力が素晴らしく、落ち着いていた」とナインをたたえた。
(2010年8月13日 福島民友・高校野球ニュース)
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