minyu-net

スポーツ ホーム 県内ニュース 連載 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
> 高校野球ニュースTOP > 夏の甲子園ニュース

斎藤、千金勝ち越し弾 無心の一振りで決着

斎藤英、千金勝ち越し弾 無心の一振りで決着

【聖光学院―履正社】8回裏聖光学院2死一塁、斎藤英が右越えに勝ち越しの2点本塁打を放ち一塁を回る=甲子園

 息詰まる接戦。とにかく1点が欲しい場面だった。6番斎藤英哉(3年)が放った打球は右翼ポールぎりぎりに吸い込まれた。
 2―2の同点で迎えた8回2死一塁の場面。2ボールからの3球目。斎藤は狙い球ではないカーブを「甘い」と感じ取った瞬間、思いきりバットを振り抜いた。
 芯で捕らえた白球はライナー性の弾道で一瞬のうちにスタンドに飛び込んだ。履正社を突き放す値千金の勝ち越しの2点本塁打。無心の一振りだった。「あそこまで飛ぶとは思わなかった」。斎藤の笑顔がはじけた。
 打席に入る前は、いつも無心で振り抜くことだけ意識しているという。父親でもある斎藤智也監督がいつもと同じように「思いっきりバットを振っていけ」と送り出した。
 勝利を大きく引き寄せる価値ある一振りに斎藤監督は「長打が欲しい場面。よく打ってくれた」と殊勲の一打をたたえた。
 斎藤の甲子園に懸ける思いは強い。「人生で一度の甲子園。絶対悔いは残したくなかった。何が何でも絶対やり切ることだけを考えていた」。その思いは実を結んだ。次は県勢39年ぶりのベスト4入りを狙う一戦。あくまでも「一監督、一選手」を貫く親子鷹(だか)の夏は、まだ終わらない。
(2010年8月17日 福島民友・高校野球ニュース)



 

福島民友新聞 購読ご案内

ご購読のお申込

会社案内
会社概要|▶支社・支局のご案内|▶窓の投稿
広告局のページ|▶福島民友愛の事業団
社内見学|▶移動編集局|▶民友メールアドレス

 民友携帯サイト
   NEWSmart

右のコードを読み取り、表示されたURLでアクセスできます。

QRコード
 

福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29

個人情報の取り扱いについてリンクの設定について著作権について

国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN