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「喜びだけで終わらない」 双葉、部員数減も初戦に決意
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開会式で整列する双葉高ナイン
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13日に開幕した全国高校野球選手権大会福島大会の出場校中、双葉高は福島第1原発から約3.5キロと最も近くにあった。部員の半数が転校、残りも県内に分散し、原発事故に翻弄(ほんろう)された。「野球ができる喜びだけで終わらない」。開会式を終えた選手たちは、初戦に向けて意を新たにした。
双葉高は夏に過去3度、甲子園大会に出場。今は警戒区域に含まれ、校舎にも入れない。部員は原発から30キロ圏外の高校に置かれた三つの「サテライト」に分散して授業を受ける。
震災後、エースが神奈川県に転校、27人いた部員は1年生2人を含め15人に。「部員が減り『レギュラーを取れるだろう』という考えが出ている」。練習試合で、主将の岩田智久選手(17)がチームにくぎを刺す場面もあった。
全員で練習できるのはグラウンドを借り週末のみ。平日はサテライト設置先の野球部で練習に加わる。限られた時間で県内外に遠征し、6月の県相双地区選手権では2位と健闘した。「練習量は足りないが、与えられた状況に集中しなければ」と田中巨人監督(38)。自らも高校時代、福島大会で双葉高と対戦。「何とか伝統をつなげたい」と話す。
(2011年7月14日 福島民友・高校野球ニュース)
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