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震災で一丸、「浪江ナイン」大きく成長
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【浪江―東日大昌平】試合終了後、涙をこらえベンチに戻る浪江ナイン=開成山球場
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強豪東日大昌平相手に、粘り強い野球で立ち向かった浪江。敗れはしたものの、今大会はナインにとって忘れられない熱い夏だった。
本塁打を放ち、一矢報いた山田陵平(2年)は「夢にまで見た夏の大会を先輩たちと少しでも長く味わいたかった」と勝利への執念を込めた一振りを振り返った。エース志賀友輔(3年)は先制されたが、3〜5回を気迫で無失点に抑えた。「調子は良くなかったが、初回から飛ばした」と話すように、気持ちを前面に押し出した投球で勝ちにこだわった。
試合後、泣き崩れるナインに「泣くな、みんな全力で戦えただろう」と声を掛けた主将の佐藤大悟(3年)も、チーム一丸になれた試合に「悔いはない」ときっぱり。
震災と原発事故という厳しい現実の中で迎えた特別な夏。佐藤が「震災を乗り越えたこの夏を忘れないでほしい」と後輩に伝えたように、ナインにとっては人間としても大きな成長を遂げた夏だった。
(2011年7月17日 福島民友・高校野球ニュース)
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