30キロ圏内の高校“奮闘” 3校が3回戦へ
第93回全国高校野球選手権大会福島大会は17日で2回戦を終えた。福島第1原発事故を受け、さまざまな放射線対策を実施する「異例の大会」となる中、原発から半径30キロ圏内にあり、他校の校舎に移る「サテライト方式」を余儀なくされている5チームが奮闘。4チームは勝利を手にした。
30キロ圏内の5チームは、部員不足に陥った双葉翔陽高、富岡高、相馬農高の3校による「相双連合」のほか、双葉高、小高工高、浪江高、原町高。5チームとも練習を再開したのは事故から1カ月半以上たってから。部員の転校も相次いだ。練習場所の確保も難しく、全体練習は週末のみというチームも多い。
しかし双葉高、原町高、小高工高は3回戦に進出。浪江高も初戦を突破。相双連合はコールドゲームで敗れたが、本塁打で食い下がるなど、ナインの最後まであきらめない姿勢に球場は拍手と涙に包まれた。
(2011年7月18日 福島民友・高校野球ニュース)
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