【田島―安達】８回表田島１死三塁、星大の左前打で三走星智（右）が逆転のホームイン。次打者小林＝鶴沼球場

　来春のセンバツ出場への第２関門となる第６３回秋季東北地区高校野球県大会第５日は２３日、会津若松市のあいづ球場と会津坂下町の鶴沼球場で後半戦が始まった。準々決勝４試合を行い、福島商、聖光学院、学法福島、田島が４強に名乗りを上げた。田島はミスに乗じて安打を重ね、５―４で安達に逆転勝ち、３年ぶりのベスト４進出を決めた。学法福島はそつのない攻撃で得点を積み重ね、７―３で郡山商に勝利、２年連続の４強入り。福島商は序盤に奪った得点を守り切り、５―４で粘る小高工に勝利し、３年ぶりの４強入り。聖光学院は１点を争う投手戦の末２―１で光南に競り勝ち、６年連続で準決勝に進出した。第６日の２４日は、あいづ球場で準決勝２試合を行い、東北大会に出場する３校のうち、２校が決まる。

　創立100周年、貴重な１勝
　新たな歴史の一ページへ一歩近づく勝利となった。田島は創立１００周年の節目の年に、初の東北大会出場を射程圏内に捉える貴重な１勝を挙げた。３年ぶりの４強入りに、仲川康紀監督は「１試合ごとに強くなっている。全員野球でつかんだ勝利」とナインの奮闘をたたえた。
　決して楽な試合ではなかった。エース小林拓馬（２年）が立ち上がりに痛打を許し４点のビハインドを背負いながらの逆転劇。仲川監督は「我慢して点を取られなかったご褒美かな」と表現した。特に２回途中から継投した主将の星智明（２年）が好投、終盤にビッグイニングを呼び込んだ。
（２０１１年９月２４日　福島民友・高校野球ニュース）