【福島―保原】１回表福島２死二、三塁、木村が先制の左前適時打を放つ。捕手野中＝あづま球場

　鮮やかな先制攻撃で福島が保原との同地区対決となった開幕戦を飾った。打のヒーローは初回に先制打、５回に３点目の左前打を放った木村尚貴（３年）。得点圏に走者を置いた初回はアウトコースの直球を思いきり引っ張った。木村は「絶対に打つと気合を入れた。バットをうまく押し込めた」と満面の笑みを浮かべた。
　冬の練習が実を結んだ。被災した校舎建て替えのため限られた練習環境の中、５０分に６００本を振り込む練習に取り組んだ。大河内孝志監督は「スイングスピードが上がり、軸がぶれなくなった」と目を細めた。
　木村は「自分のバットでチームを引っ張る」と次戦を見据えた。
（２０１２年７月１４日　福島民友・高校野球ニュース）