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「相双福島」貫いた粘り 延長12回、光南に惜敗
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【光南―相双福島】延長12回で惜敗し、試合後にベンチ前で涙を流す相双福島ナイン=天狗山球場
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「笑顔を忘れるな」。震災と原発事故の傷痕が癒えない相双地区の原町、双葉、相馬農が結成した相双福島。野球ができる喜びを感じながらプレー。延長12回の末に敗れたが、甲子園出場経験がある強豪光南に一歩も引かない激戦を展開した。
ナインは毎週末に南相馬市に集まり合同練習した。唯一いわき市にサテライト校がある双葉は、往復約4時間をかけて移動し、練習を続けた。迎えた夏の初戦。「最後まで笑顔でプレーしよう」。試合前、主将の西山樹(3年)の言葉を帽子に書き込んだ。この言葉がナインを一つにした。延長12回に勝ち越された場面でも、伝令の塩沢大樹(3年)がマウンドのエース猪狩駿(2年)に伝え、猪狩は後続を三振に仕留めた。
「三つの校歌を響かせたかった」と西山。最低3勝が目標だっただけに、夏の終わりは早過ぎた。ただ猪狩は「連合を組めて本当に良かった」と涙を拭った。試合後、保護者らを前に校歌を歌ったナインは晴れ晴れとしていた。
(2012年7月17日 福島民友・高校野球ニュース)
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