磐城が奇策“外野手4人” 遠藤監督が聖光打線対策
外野手が4人―。磐城の見慣れない陣形にスタンドがどよめいた。強打者がそろう聖光学院打線に対応した磐城の奇策だった。
聖光学院打線に外野フライでのアウトが多いデータに基づき、遠藤太監督が編み出した。4番園部聡(2年)ら中軸3人と昨秋は3番に座った川合祥太朗(3年)の強打者4人に対し、二塁手が右中間を埋めることで長打を防ぐ狙い。チームのテーマ「やりきりましょう」を体現したプレーの一つだった。あらゆる手段で、王者打破の糸口を探り続けた。4点差で迎えた6回の守備では、追加点を防ぐ挟殺プレーでピンチをしのいだ。主将の斎藤成利(3年)は「引かずに向かっていく姿勢を貫いた。やりきった」と晴れやかだった。
(2012年7月25日 福島民友・高校野球ニュース)
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