双葉高２年の猪狩駿さん（１７）は、兵庫県西宮市の甲子園球場で８月８日に開幕する第９４回全国高校野球選手権大会始球式の投手役を務める。日本高野連が３０日、発表した。同日、猪狩さんは福島市で会見し「甲子園のマウンドは小さいころからの憧れの場所。思いっ切り投げたい」と意気込みを語った。
　猪狩さんは東京電力福島第１原発のある大熊町出身。被災後、すぐにいわき市に避難し、家族と避難生活を送っている。今夏の福島大会では、原町、双葉、相馬農による連合チーム「相双福島」のエースとして戦った。
　始球式では、双葉高のユニホームに身を包み、投球を披露する予定。猪狩さんは「１年間、相双福島で頑張ってきた分をボールに込めて力いっぱい投げたい」と話した。
（２０１２年７月３１日　福島民友・高校野球ニュース）