【磐城―会津学鳳】５回表磐城２死一、二塁、３点本塁打を放つ今泉＝白河グリーンスタジアム

　第６４回春季東北地区高校野球県大会第２日は１９日、郡山市の開成山球場と白河市の白河グリーンスタジアムで１回戦６試合を行い、支部第１代表の福島商と会津学鳳が初戦敗退を喫した。福島商は暴投や失策絡みで失点。６回まで無安打と打線も沈黙し、０―３で尚志に敗れた。磐城は今泉の３点本塁打など中盤に集中打を浴びせ、１０―３で会津学鳳を退けた。会津農林は６安打で４得点と効率的な攻撃を見せ、４―１で勿来工に勝利した。白河実は終盤に１点を奪い、郡山商との投手戦を制した。このほか東日大昌平、若松商が２回戦進出を決めた。
　第３日は、開成山球場と白河グリーンスタジアムで１回戦６試合を行う。

　磐城・今泉、借り返す決勝弾
　打球は一直線に右翼席に突き刺さった。勝ち越し３点本塁打を放った磐城の今泉恒星（３年）は「低い打球だったので本塁打になると思わなかった」と笑顔を見せた。
　エースで４番の今泉は、いわき支部予選の代表決定戦で無安打に終わった。県大会初戦で飛び出した主砲の一発に遠藤太監督も「やっと出てくれた」と安堵（あんど）した。
　ただ、先発したマウンドでは初回２失点。この回で降板し、「借りを返したかった」という打席で結果を残した。「点に結びついたのがどんなことよりうれしい」と今泉。次は投手としての活躍を目指す。
（２０１２年５月２０日　福島民友・高校野球ニュース）