【白河―青森山田】２回表白河２死二塁、先制の中前適時打を放つ青木＝信夫ケ丘球場

　白河は１９年ぶりの秋の東北大会で校歌を響かせることができなかった。７回途中からマウンド引き継ぎ、無失点に抑えた主将の鈴木智之（２年）は「課題は多い。まだ技術が足りない」と悔しさをにじませた。
　県南支部決勝で学法石川に１−６で完敗。そこから１日７００スイングを超える練習で打撃強化を図ってきたが青森山田の投手リレーと配球の前に打線は沈黙。左、右、左、右と交互に投入された４投手に屈した。
　「気持ちを強く持って戦うことはできた」と鈴木。ナインが生まれる前にＯＢが戦った舞台だったが、決して浮足立ってはいなかった。「下位打線には変化球から入ってくる」と２回に配球を読んだ青木駿介（同）の一打で先制点を奪うなど、強豪相手の戦いでも持ち味はしっかり出した。「一冬越えて、またスタート」と箭内寿之監督。雪辱を期す来春への戦いはすでに始まっている。
（２０１２年１０月７日　福島民友・高校野球ニュース）