【福島西−勿来工】２年ぶりの初戦突破を果たし、エース佐々木（１）の元に集まる福島西ナイン＝あづま球場

　第９５回全国高校野球選手権福島大会第２日は１２日、いわき市のいわきグリーンスタジアムなど５会場で１回戦１４試合を行った。福島西は終盤の好機をものにして、２−１で勿来工との競り合いを制した。葵は延長１０回に２点勝ち越し、須賀川桐陽を５−３で退けた。初出場のザベリオは川俣の猛攻を受け、１−１１で７回コールド負け。福島商は継投で四倉を零封、３−０で勝った。天狗山球場１回戦第３試合「郡山北工−勿来・遠野・小名浜」は、１３日の第１試合に雨天順延となった。第３日の１３日は、いわき市のいわきグリーンスタジアムなど５会場で雨天順延の試合を含め、１、２回戦１５試合を行う。

　福島西エース・佐々木「おかわり」成果
　福島西は継投策がはまり、２年ぶりに初戦を突破した。６回から登板したエース佐々木塁（３年）は４回を無安打に抑える「パーフェクト継投」を披露。チェンジアップと直球でコースを突き、勿来工打線に反撃の機会を与えなかった。
　「まぐれです」。こう笑った佐々木は昨年夏もエースナンバーを背負った県内屈指の“サブマリン”。今年は夏に向け１週間に６０〜１００キロの走り込みを敢行し、１日に１０合のご飯を食べる「１０合合宿」を乗り越え、球速は約１０キロ、体重も７キロアップした。その成果を集大成と位置付ける夏の舞台で見せつけた。井田友貴監督は「血の滴る練習だった」と夏に向けた練習を振り返る。悔しさを力に変えた福島西の夏は、まだ始まったばかりだ。
（２０１３年７月１３日　福島民友・高校野球ニュース）