【聖光学院−福島商】３回裏聖光学院２死、園部が左越え本塁打を放つ。捕手栗原＝平球場

　第９５回全国高校野球選手権福島大会第７日は２４日、いわき市の平など４球場で４回戦８試合を行い、ベスト８が決まった。シード７校は順当に勝ち上がり、ノーシードの安達が１０年ぶりに８強入り。田島と磐城、平工の３校が敗れ、会津といわき勢が姿を消した。第４シード光南はエースの粘投で序盤のリードを守り、４−３で粘る東日大昌平を退けた。安達は１回に打線が爆発して大量点を奪い、６−４で終盤に反撃した須賀川を振り切った。第８シード学法石川は好機を確実に生かし、７−０で磐城にコールド勝ち。第２シード福島東は敵失につけ込む試合巧者ぶりを発揮、１１−２の７回コールドで田島を下した。準々決勝４試合は２５日に同球場とあいづ球場で行う。準決勝は２７日、決勝は２８日にいわき市のいわきグリーンスタジアムで行われる。

 　聖光学院・園部“大谷超え”57号
　真ん中の甘い直球を見逃さなかった。「打った瞬間に入ったと思った」。聖光学院の４番園部聡（３年）は３回２死の第２打席に左翼席に高校通算５７本目の本塁打を運んだ。今大会２本目。“二刀流”で注目される大谷翔平（現日ハム）が花巻東高（岩手）で記録した通算５６本塁打を超えた。「ボールが長く見えていて、変化球、直球どちらにも対応できている」と好調だが、通算本塁打については「こだわらない」と冷静さを忘れていない。
　斎藤智也監督も「体の軸がぶれない」と主砲の状態に満足げだ。次戦は学法石川戦。「この勢いに乗って全力でぶつかっていきたい」と静かに闘志を燃やした。
（２０１３年７月２５日　福島民友・高校野球ニュース）