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 ▽1回戦
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聖光学院が逆転勝ち、初戦突破 愛工大名電に4−3

聖光学院が逆転勝ち、初戦突破 愛工大名電に4−3

【聖光学院−愛工大名電】愛工大名電を破り、喜んで応援席に向かう聖光学院ナイン=甲子園

 兵庫県西宮市の甲子園球場で9日、1回戦4試合が行われた第95回全国高校野球選手権大会第2日。本県代表の聖光学院は第1試合で愛工大名電(愛知)に4―3で逆転勝ち、4年連続の初戦突破を果たした。
 聖光学院は1回に2点本塁打で先制されたが、2回に井原のスクイズで1点を返し、再び2点差とされた6回には代打酒谷の右越え本塁打で詰め寄り、続く7回は2死満塁から酒谷の2点左前打で逆転。石井、今の両左腕の継投で愛工大名電の反撃を振り切った。
 聖光学院の次戦は試合終了後の抽選の結果、大会第8日の15日に行われる2回戦第1試合(午前8時開始予定)に決まった。対戦校は第3日(10日)の勝利チームの抽選で決まる。

 酒谷が流れ引き寄せ、7回に殊勲打
 1回に先制され、中盤まで引きずった嫌な流れを、背番号8で途中出場の酒谷遼(3年)が振り払った。
 「左には分が悪い」。斎藤智也監督は相性を考慮して先発を外したが、酒谷はその「左」を打ち崩した。
 まずは代打で出場した6回。「悪い流れだったので、初球から振って勢いをつけたかった」。甘く入ってきた内角高めの変化球を迷わず振り抜いた。「初球のスライダーを狙っていた」。しっかり配球を読み、真芯で捉えた打球は瞬く間に右翼ポール際に吸い込まれた。酒谷の一撃は、愛工大名電のエース東克樹(同)の内外角を巧みに使う投球に苦しんでいたナインを勇気付けた。
 これだけで酒谷は止まらなかった。7回2死満塁の場面でもフルカウントから「まっすぐを大胆に狙った」と外角直球を今度はしっかり流し打ち、三遊間を破る逆転の2点左前打。2打席で3打点をたたき出した。
 酒谷だけではない。聖光学院ナインは相手投手の好投に苦しみながらも、1点を争う緊迫した場面で持ち味の機動力を発揮し、相手を攻め立てた。
(2013年8月10日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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