強力打線の鳴門との接戦を制し、笑顔で応援席に向かう聖光学院ナイン＝甲子園

　第８５回選抜高校野球大会第７日は２８日、２回戦１試合と３回戦２試合を行い、東北地区代表の聖光学院は３回戦で鳴門（徳島）に４−３で競り勝ち、「センバツ」で初のベスト８進出を果たした。県勢の８強入りは第７２回大会の福島商以来、１３年ぶり３度目。第１０日の３１日、準々決勝第１試合（午前１１時開始予定）で敦賀気比（福井）と対戦する。

　エース・石井、８奪三振
　聖光学院は７回まで毎回の１０安打を放ち、主導権を握り続けた。同点に追い付かれて迎えた７回、４番園部聡（３年）がファウルで粘り、甘く入った直球を見逃さず、中越えに本塁打、決勝点を奪った。
　聖光学院は初回、先頭の石垣が右前に運び、飛球を追って後退した二塁手の体に当たって転々とする間に三塁へ。石野佑太（３年）の四球に続き、八百板飛馬（３年）の中犠飛で先制。２死後、佐藤昌平（３年）の右中間を破る三塁打で加点した。４回には、１死一、三塁から石井成（２年）の左前打で３点差とした。
　エース左腕石井は球が高めに浮いた５回に３安打を許して同点とされたが、８三振を奪うなど変化球を駆使して要所を締め、逆転を許さなかった。
（２０１３年３月２９日　福島民友・高校野球ニュース）