【光南−郡山】１１回裏郡山１死二塁、長谷川の中越え打で生還する二走渡辺圭、捕手十文字＝信夫ケ丘球場

　第６５回春季東北地区高校野球県大会第３日は１９日、福島市のあづま、信夫ケ丘、郡山市の開成山の３球場で２回戦８試合を行い、８強が決まった。
　郡山は５−４で光南に延長１１回サヨナラ勝ち、８年ぶりのベスト８進出を果たした。聖光学院は３回に奪った２点を守り、学法石川を退け、県内公式戦の連勝記録を８３に伸ばした。いわき海星は県北第１代表の福島西に完封勝利、春夏秋通じて初の８強進出。このほか白河と小高工、日大東北、福島東、学法福島がベスト８に入った。２５日の大会第４日は、あづま、信夫ケ丘の両球場で準々決勝４試合を行う。

　長谷川、勝利確信の一打
　高めの直球を思い切り振り抜くと、バットを通して感じる心地よい感触だけが手に残った。「決まったな、と思った」。昨年の秋季県大会３位の光南を退けるサヨナラ打を放った郡山の長谷川順哉（２年）は１塁を走り抜けると仲間たちの歓喜の輪に加わった。
　延長１０回１死満塁のピンチを乗り越え、１１回に巡ってきた１死二塁の打席。主将吉田祐希（３年）に「俺が次に控えてる。安心しろ」と声を掛けられた。この日無安打だった長谷川は「落ち着けた」。それまで手が出なかった直球を芯で捉えた。
（２０１３年５月２０日　福島民友・高校野球ニュース）