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先輩に申し訳ない 聖光学院、県内公式戦95連勝で止まる
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試合終了後、涙しながらベンチに引き揚げる聖光学院ナイン=開成山球場
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聖光学院が約5年間をかけて更新し続けた県内公式戦での連勝記録に20日、終止符が打たれた。郡山市で行われた第65回秋季高校野球県大会準決勝で、決勝進出を懸けて96度目の勝利を狙ったが日大東北に敗れた。先輩たちが積み上げてきた記録の重さ。試合終了後、ナインはベンチ裏でむせび泣いた。ただ「完敗だが、負けないと強くならない」と斎藤智也監督。最終日の22日には会津工との3位決定戦で、東北大会出場に挑む。屈辱の敗戦を経験したナイン。常勝軍団の新たな戦いが始まった。
「頭が真っ白になった。先輩に申し訳ない」。5年ぶりとなるチームの敗戦が決まった瞬間、ナインの目に涙が浮かんだ。スタンドの応援団の声援に感謝すると、ナインは空を仰ぎ涙をこらえたり、がっくりと肩を落とした。聖光学院以前の連勝記録は、学法石川が1988〜90年に達成した42連勝。聖光学院の記録は、その倍以上の大記録だ。常勝の重さが涙に暮れる聖光学院ナインの姿に表れた。
斎藤監督は「“その時”はいずれ来ると覚悟していた」と話すが、エース石井成投手(2年)は「(連勝記録を)心のどこかで気にしていたかもしれない」と明かす。「連勝記録の“十字架”を背負わせるつもりはなかったが、歴史の積み上げが選手にのしかかっていたのかもしれない」。斎藤監督は思いやった。
各校の挑戦を受け続け、ついにその挑戦に屈した聖光学院。まずは3位決定戦が“再スタート”を懸ける一戦となり、勝利こそがセンバツ甲子園への夢にもつながる。「強くなるため、この負けを生かす」。伊三木駿主将(同)は言い切った。
(2013年9月21日 福島民友・高校野球ニュース)
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