【会津工−聖光学院】２安打１失点と好投した聖光学院の左腕梅田＝開成山球場

　聖光学院は左腕梅田が２安打１失点の好投。打線も１３安打を浴びせ、会津工にコールド勝ちした。８年連続で東北大会出場を決めた聖光学院。準決勝で日大東北に敗れ、県内公式戦の連勝記録がストップした屈辱の敗戦からナインは再スタートを切った。
　「負けたら終わりという、夏の大会決勝のような雰囲気で戦った」と斎藤智也監督。先発のマウンドに送り込んだのは背番号１１の左腕梅田誉大（２年）だった。１８０センチ、最速１３６キロを誇る梅田は５回まで会津工打線を無安打、６回に１点を奪われたものの９回を２安打に抑え、公式戦初の完投でチームを東北大会に導いた。「仲間が打ってくれると信じていた」。
　左打者にはカーブやスライダー、右打者にはチェンジアップを決め球に、バックを信じて力投を続けた。多投したカーブはエース石井成（同）からの直伝。同じ左腕の２人はエースの座を争うライバルだが、切磋琢磨（せっさたくま）する仲でもある。
　苦しみながらつかんだ東北大会に向けて、梅田は「これまでは先輩の記録に乗っていただけ。新たな道を歩んでいきたい」と力強く語った。
（２０１３年９月２３日　福島民友・高校野球ニュース）