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県内高校で卒業式 プロ入団の園部さん、活躍誓う
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3年間を振り返り、指導者や仲間に感謝する園部さん
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県立高の卒業式は1日、全日制87校、定時制6校で行われ、卒業生が学びやを巣立った。東日本大震災後に入学し、東京電力福島第1原発事故で学校も避難を余儀なくされ、サテライト校で学んだ3年生は一度も本校舎で授業を受けず節目を迎えた。スポーツで全国大会に出場し県民に勇気を与えたり、難病を克服した生徒たちも晴れの門出。卒業式は一部の私立高でも行われ、卒業生はお世話になった人たちに感謝の意を表すとともに、それぞれの進路に向かって力強く歩みだした。
【聖光学院】プロ野球のオリックスに入団した園部聡さん(18)は「甲子園出場が何よりの思い出。3年間で野球はもちろん、物の見方や考え方が変わった」と感慨深げに語る。
2月中は沖縄県の宮古島で行われた同球団のキャンプに参加した。日焼けし、たくましさを増した表情で卒業式に出席。「レベルの高い選手に囲まれ緊張したが、充実した内容だった」とキャンプを振り返る。
プロ1年目の目標は試合への出場。「結果を出して200〜300打席は立ちたい」と意欲を示した。
センバツ出場・坂本さん「支援に感謝」
【いわき海星】野球部主将を務め、昨春の選抜高校野球大会に出場した坂本啓真さん(18)は「感謝の気持ちを胸に頑張りたい」と意欲を燃やす。
学校は津波で被災、グラウンドにはがれきが押し寄せた。野球用具の寄付などの支援を受け、限られたスペースで練習を重ねた。野球への誠実な取り組みなどが評価され「21世紀枠」で甲子園に出場した。
初戦で敗れたが、ひたむきなプレーが被災地を元気づけた。「選手の士気は高かった。『支援に恩返しする』気持ちだった」。地域復興に必要不可欠な港の物流関係の仕事に就く。
(2014年3月2日 福島民友・高校野球ニュース)
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