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巧者「聖光」手堅く 小高工、菅野は援護できず
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【小高工―聖光学院】マウンドに駆け寄った捕手渡辺と話す菅野(左)=いわきグリーンスタジアム
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得点圏に走者を背負っても穏やかな表情。183センチの長身から淡々と低めに投げ込み、バックの好守には大きなしぐさで喜ぶ。マウンドには成長した小高工のエース菅野秀哉(3年)の姿があった。昨夏の準決勝で敗れた聖光学院に雪辱できなかったが、菅野は「負けて悔しいが、全力は出せた」と言い切った。
「ずっと聖光を意識して練習してきた」。ナインが1年間待ち望んだ試合だった。
昨夏からの練習で菅野の球速は増した。春はけがに泣かされたが、今大会では2回戦で完全試合を達成するなど自信をつけて臨んだ一番だった。
立ち上がりに失点したが、中盤以降は130キロ中盤の直球を見せ球に低めの変化球で打たせて取った。奪った三振は2個。力で押す昨年の投球とは異なり「1人ではなく、チームみんなで守りきりたかった」と菅野。ナインも好守で応える。4回にライナー性の打球を左翼手的場勇真(同)が飛び込みキャッチした。
一丸で立ち向かっても聖光学院の壁は厚かった。完全試合達成で本県の野球史に確かな一ページを刻んだ菅野。「後輩は聖光を倒して甲子園に行ってほしい」。鮮烈な記憶と記録を残し大会屈指の右腕は球場を去った。
(2014年7月23日 福島民友・高校野球ニュース)
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