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9回2死から“聖光パワー” 4点差追い付く、「仲間信じて」
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8連覇を達成し、拳を突き上げて応援スタンドに駆けだす聖光学院ナイン=開成山球場
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郡山市の開成山球場で26日に行われた第96回全国高校野球選手権福島大会決勝。聖光学院は、昨夏の決勝と同じ日大東北を相手に9回2死から4点差を追い付く驚異の底力を見せ、延長で8連覇が懸かった一戦の勝利をたぐり寄せた。そこには、昨秋の県大会準決勝で日大東北に敗れ、県内公式戦の無敗記録を止められた悔しさから立ち上がり、精神面で一回り成長した選手たちの姿があった。
土壇場の9回2死で2−6の4点差。今大会初の失点を許し、追い詰められた聖光学院ナインだったが、諦めの表情はみじんもなかった。
「自分の後ろには仲間がいる。つないで任せよう」。2死一、三塁から柳沼健太郎選手(3年)の左翼線二塁打を口火に安田光希選手(3年)、伊三木駿選手(3年)が連続三塁打を放ち、一挙に4点。つなぐことを意識した伝統の“聖光野球”で同点に追い付き、延長へと望みをつないだ。
「長打が出るチームではないんだが、驚いた」と斎藤智也監督も手放しでナインをたたえた。ビハインドを想定した練習が生きた。大会前の紅白戦で、試合をひっくり返す練習を繰り返していた。斎藤監督も「敗戦を覚悟した」と振り返る試合で、練習の成果を発揮した。
昨秋の県大会で日大東北に敗れた選手たち。山口優主将(3年)は「(以前は)どこかで自分たちが強いと思っていたが、慢心がなくなった」と打ち明ける。
春ごろから、選手の役割が明確になったことで、よりチームは一つになった。試合後、8連覇の偉業を成し遂げた余韻に浸りながら「日本一を目指す」と山口主将。決して諦めない聖光野球の伝統を引き継ぎ、新たな自信を手にしたナインが甲子園という最高の舞台に挑む。
(2014年7月27日 福島民友・高校野球ニュース)
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