甲子園で大会歌「栄冠は君に輝く」などを演奏した正木さん（左）と丸添さん

　兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で１１日行われた第９６回全国高校野球選手権大会の開会式で、東日本大震災で被災した本県と岩手、宮城両県の吹奏楽部高校生６人が招かれ、兵庫県の約１５０人と大会歌「栄冠は君に輝く」や入場行進曲などを演奏した。
　本県からは、いわき総合高吹奏楽部の正木里奈さん（３年）と丸添美帆さん（２年）が参加。２人はホルンを担当し、約４万５０００人の大観衆が見守る中、迫力のある音色を響かせた。開会式後、正木さんは「甲子園は、なかなか立てない場所。演奏できてよかった」とほほ笑んだ。大熊町出身で、いわき市に避難中の丸添さんは「たくさんの人に支えてもらったので恩返しの気持ちも込めた」と大役を振り返った。２人は本県代表の聖光学院に「県代表として勝ち進んでほしい」と口をそろえた。
（２０１４年８月１２日　福島民友・高校野球ニュース）