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聖光学院、4年ぶり「16強」 長野・佐久長聖に逆転で4−2

聖光学院、4年ぶり「16強」 長野・佐久長聖に逆転で4−2

【佐久長聖−聖光学院】佐久長聖打線を5安打に抑え完投した聖光学院のエース船迫=甲子園

 第96回全国高校野球選手権大会第9日は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦3試合を行い、本県代表の聖光学院は佐久長聖(長野)に4−2で逆転勝ち、4年ぶり5度目のベスト16入りを果たした。
 1点を先行された聖光学院は2回、先頭の安田光希(3年)が左翼線二塁打で出塁すると、伊三木駿(同)、飯島翼(同)の内野ゴロの間に着実に進塁し生還、同点とした。4回に1死一、三塁から飯島の中犠飛で逆転、石垣光浩(同)の左中間への適時三塁打で加点した。5回には中前打出塁の八百板卓丸(同)が盗塁などで三塁に進むと、藤原一生(同)の右犠飛で4点目のホームを踏み、リードを広げた。6回以降、けん制死や盗塁死など走塁ミスが重なり得点機を逃したが、2試合連続の無失策の守りで相手に得点を許さなかった。エース船迫(ふなばさま)大雅(ひろまさ)(同)は甲子園初先発ながら、内外角の低めを強気に攻めて佐久長聖打線に狙い球を絞らせず5安打、2失点に抑えて完投した。
 聖光学院は4年ぶり3度目の8強入りを懸けて、大会第11日の21日に行われる3回戦第3試合(午後1時試合開始予定)で、6年ぶり11度目出場の近江(滋賀)と対戦する。

 船迫、“緩急自在”凡打の山築く
 2点リードで迎えた9回2死一、二塁、長打を浴びれば同点に追いつかれる局面でもエースに焦りはなかった。4万1000人の大観衆が固唾(かたず)をのんで見守る中、背番号1の船迫大雅(ふなばさまひろまさ)(3年)は右腕を思い切り振った。「1本打たれたら終わり。厳しいコースを突こう」。覚悟を決め、外角に投げ込んだ得意のスライダーは鋭く曲がり、バットが空を切った。船迫はマウンド上で右の拳を握りしめた。「途中で代わりたくなかった」。エースの意地が勝った。
 佐久長聖打線には右打者が7人が並んだ。斎藤智也監督は、スライダーのような右打者の内から外に逃げる横の変化が有効と考え、初戦は途中登板の右横手投げの船迫に先発を託した。1回に3安打を浴び、1点を許した。「甲子園で初めての先発。緊張もあった」。不安な立ち上がりとなったが、2回以降、調子を上げてきた。最速135キロの直球を見せ球にした変化球主体の投球。内外のコーナーを使い分け、フライアウト12個と凡打の山を築き、指揮官の期待に応えた。5回には四球から失点を許したが「甘い球は投げない」と最後まで強気に攻めた。
 身長172センチ、体重62キロと、投手としては小柄な船迫の帽子の裏には「小さな巨人」の文字が刻まれている。書いたのは本人。「小さい体だが、大胆な投球をしたい」との思いを込めた。16強の懸かる重要なマウンドでエースはその言葉を体現、県民悲願の「全国制覇」を目指すチームに勇気と勢いを与えた。
(2014年8月20日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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