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聖光学院、あと一本が遠く 日本文理に1−5、「4強」逃す

聖光学院、あと一本が遠く 日本文理に1−5、「4強」逃す

【聖光学院−日本文理】1回裏聖光学院1死二塁、柳沼が右前適時打を放ち、同点に追いつく=甲子園 

 第96回全国高校野球選手権大会第12日は22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝4試合を行い、本県代表の聖光学院は、2年連続8度目出場で2009(平成21)の第91回大会で準優勝した日本文理(新潟)に1−5で敗れ、初の4強入りを逃した。県勢としても1971年の第53回大会で準優勝した磐城以来の準決勝進出はならなかった。
 1点を追う聖光学院は初回、先頭の1番八百板卓丸(3年)が内野安打で出塁。2番藤原一生(同)の犠打で1死二塁と得点圏に走者を進めると、3番柳沼健太郎(同)の右前適時打で同点に追い付いた。2回に追加点を献上、再び追い掛ける展開となる中、先発のエース船迫(ふなばさま)大雅(ひろまさ)(同)は走者を背負いながらも、球を低めに集めて要所を締めた。野手も好守を見せ、終盤まで緊迫した投手戦が続いた。
 しかし7回2死一、二塁から3点目を奪われ、9回から登板した今泉慶太(2年)も3連続死球などで2点を追加されて引き離された。打線は2回1死一、二塁の同点機を併殺で逃したほか、序盤から中盤にかけて再三得点圏に走者を置きながら、つなぎの野球を十分に発揮しきれず12残塁。2回以降、本塁を踏むことができなかった。
 聖光学院は敗れはしたものの、甲子園の4試合で見せた無失策の堅実な守備や、最後まで諦めない懸命なプレーにスタンドの大観衆から声援が送られた。

 3番・柳沼が同点打、勢い続かず
 1点を先制された直後の1回、福島大会で個人最高打率を更新した3番柳沼健太郎(3年)が本領を発揮した。ファウルで粘って迎えた8球目。相手投手が内角に投じた140キロの直球を鋭く振り抜くと、白球は右翼手の前で弾んだ。打率2割7分3厘と不調にあえいでいた主軸が、甲子園で初めての打点を挙げ、初のベスト4を目指すチームに勢いづけた。
 しかし、柳沼の同点打以降、聖光打線は好機を生かせず、スコアボードに「0」が並んだ。そして、4点差を追う9回、再び柳沼が打席に立った。「最後まで何が何でも諦めない」。全国制覇を目指す聖光ナインが見せてきた逆転劇を信じ、5球目の変化球をたたきつけた。打球は遊撃手のグラブに収まり、一塁に送球されたが、全力疾走で頭からつっこんだ柳沼の手が一瞬早く、審判の手が横に広がった。背番号5は最後の最後まで意地を見せた。
 柳沼の思いはかなわず試合に敗れた。「みんなで日本一になりたかった」。日本文理の校歌を大粒の涙を流しながら聞く柳沼の脳裏には、頂点に向けて仲間とともに猛練習を積んだ日々が浮かんだ。「苦しいこともあった」。1年の時はおどおどしていたという。気持ちが弱くコーチに叱られてばかりだったが、必死に練習を重ね、集大成の3年の今夏には県高校野球史に名を残す選手に成長した。
 「ここまでくることができたのは支えてくれた人たちのおかげ。感謝したい」。泥だらけのユニホームを着たまま柳沼は憧れの甲子園に別れを告げた。
(2014年8月23日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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