【福島東−いわき光洋】完投勝利を収めたエース鈴木＝鶴沼球場

　第６６回秋季東北地区高校野球県大会第４日は１５日、会津若松市のあいづ球場、会津坂下町の鶴沼球場、白河市の白河グリーンスタジアムで２回戦８試合を行い、８強が出そろった。学法石川−会津学鳳は、学法石川が５回に１４点を挙げて逆転勝ちした。秋の大会で１イニング１４得点は喜多方工が１９９５（平成７）年に地区予選でマークした２０得点に次ぐタイ記録。秋の県大会では最多となる。日大東北は平工に１０−０、聖光学院は福島工に８−１で勝った。光南は安積を１０−３で下し、福島東、東日大昌平もベスト８に駒を進めた。磐城は相双支部第１代表の小高工を６−２で破り、福島商は只見との接戦を３−０で制した。
　前期日程は終了し、後期は２０〜２２日に行われる。大会第５日の２０日はあいづ、鶴沼の両球場で準々決勝４試合を行う。

　福島東エース・鈴木が１失点完投
　福島東のエース鈴木大貴（２年）は走者を出しながらも要所を抑え、完投勝利を収めた。鈴木は「ピンチでも落ち着いて投げることができた」と充実した表情を浮かべた。
　１８０センチの長身から横手投げで繰り出すボールは独特の軌道を描く。カーブを覚え、投球の幅を広げた。５回のピンチは、そのカーブを３球続け、三振で切り抜けた。「腕を思い切り振ることだけ考えた」。新たな球種の手応え感じた。「味方の守備が心強かった」と鈴木。「打たせて取り接戦に持ち込みたい」と次戦を見据えた。
（２０１４年９月１７日　福島民友・高校野球ニュース）