【仙台育英−日大東北】４回裏日大東北１死二塁、先制となる中前適時打を放つ佐藤旦＝仙台市民球場場

　４回に１点を先制した日大東北だったが、先発岩城が１２失点と崩れ、７回コールド負けした。「先制して良い流れをつくりたかったが、相手が上だった」。先制打を放った日大東北の主砲佐藤旦（２年）にとって、実力差を痛感する試合となった。
　佐藤旦は４回、「１打席目で詰まった」という直球に狙いを絞り、外角低めをはじき返した。コンパクトに振るという日大東北の打撃を象徴するような一振りだった。試合の主導権は日大東北が握ったかに見えたが、東北の雄が牙をむき５回、７点を奪われた。
　先制されても攻めの姿勢を崩さなかった仙台育英に対し「本塁打を打たれてから構えてしまった」と佐藤旦は精神面でのチームの課題を口にする。早すぎる終戦に「チャンスで打ち、長打もある仙台育英は、自分たちが目指す野球をしていた」と話した。冬場に向けて「この試合を糧に、春の東北大会の舞台に帰ってきたい」と飛躍を誓う言葉に力を込めた。
（２０１４年１０月２６日　福島民友・高校野球ニュース）