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「絶対にボール離さない」 ホーム守った福島明成・佐藤烈
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【福島明成―学法福島】9回裏学法福島1死満塁、福島明成の捕手佐藤烈が左飛で同点を狙った相手走者の生還を阻み、初戦突破を決める=あづま球場
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「球場の雰囲気にのまれそうだったが、気力で投げた」。勝利が目前の最終回に迎えた1死満塁のピンチ。福島明成の右腕馬場拓海(3年)は天を見上げ、気持ちを落ち着かせた。3連打を浴び、流れが相手に傾く中、捕手佐藤烈弥(同)と交わしたサインがすぐに一致した。「直球しかない」
闘志を奮い立たせて投じた渾身の113球目は左翼の浅いフライになった。返球を受けた女房役が「絶対にボールを離したくなかった」と本塁を狙った相手3走の生還を阻んだ。
5回まで被安打1の快投を演じた馬場。毎朝9キロの走り込みで磨いた制球力が際立った。苦しい場面でも、帽子のつばに記した「常笑」の文字通り笑顔を絶やさなかった。エースを突き動かしたのは厳しいチーム状態。部員不足に悩まされ、3年生が引退すると、1、2年生5人しか残らない。「上位に進み、明成で野球がしたいと思わせたい」と口をそろえるバッテリー。創部約120年の誇りを胸に快進撃を続ける。
(2015年7月11日 福島民友・高校野球ニュース)
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