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須賀川、死闘あと一歩 エース・須藤、攻めの投球最後まで
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【須賀川−福島商】延長12回の死闘に敗れ、泣き崩れる須賀川のエース須藤=あづま球場
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大会序盤で屈指の好カードとなった一戦は福島商がサヨナラで須賀川に競り勝った。
「ベンチに入れなかった3年生の仲間のためにも勝ちたかった」。サヨナラ勝ちの歓喜に沸く福島商ナインの横で、須賀川のエース須藤乃成(3年)は泣き崩れた。延長12回の死闘。狙い通りのコースに投じたスライダーがはじき返された。「自分の一番いい球だったが、相手が上だった」と須藤は声を震わせた。
照り付ける強い日差しで気温は30度を超えた。強打者が並ぶ第6シードを相手に神経を削られ徐々に体力を消耗。延長11回には太ももと利き手の指がつるアクシデントに見舞われた。ただ、「自分が頑張らなければならない」と決意を固め、マウンドを譲らなかった。苦しい場面では、帽子のつばの裏に記した「攻めの気持ちは自分を守ってくれる」の言葉に視線を向け、闘志を奮い立たせた。
須藤は中学時代にプレーした須賀川シニアで3番手の投手だった。4年前の夏にエースとして準優勝に導いた、いとこ須藤渉さんの姿を目に焼き付け、甲子園を目指して入学。血のにじむような努力でエースナンバーを背負う選手に成長した。「周りにたくさん迷惑を掛けた。みんなにありがとうと言いたい」。須藤は最後に万感の思いを込めて言葉を紡いだ。
(2015年7月12日 福島民友・高校野球ニュース)
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