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● 日本一への挑戦 聖光学院9年連続の夏(下) |
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練習を再開し、打撃練習する選手たち=聖光学院高グラウンド
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福島大会9連覇の偉業を成し遂げた直後のインタビューで、大観衆が見詰める中、聖光学院の斎藤智也監督は興奮を抑えながら宣言した。「今年は豪快な野球と言われるチームに仕上げたい」。強打を誇る全国の強豪に何度も行く手を阻まれた苦い経験から導き出された究極の答えだった。
機動力や犠打などの小技を絡めながら、着実にリードを広げる試合巧者の聖光学院。過去11度の甲子園出場のうち9度の初戦突破、3度の8強入りと安定した成績を残したが、越えられない準々決勝の壁がある。2008年(平成20)年、1−15で横浜(南神奈川)に惨敗。10年は3−10で春夏連覇を遂げた興南(沖縄)に逆転で敗れ、昨夏も日本文理(新潟)に1−5で競り負けた。暑さの厳しい夏の大会はプロ注目の投手を擁しても、ロースコアで勝ち上がるのが至難の業だ。
現チームは身長180センチ前後の大型選手がそろい、一発や長打で試合の流れを変えられる可能性を秘める。春の大会は県北支部予選から計7本塁打をマーク、スケール感の大きさに期待が膨らんだ。一方、フライアウトなどの単調な攻めも目立った。大会直前はゴロ打ちを徹底、つなぐ野球に磨きを掛けた分、甲子園までの期間は長打力を伸ばす練習に重点が置かれそうだ。
ナインは甲子園に向けて練習を再開、レベルアップに余念がない。「『11−10』や『10−9』くらいで打ち勝てなければ、全国制覇はできない」。斎藤監督の言葉を体現できるか。9年連続の夏、大舞台で真価が試される。(高校野球取材班)
(2015年7月30日 福島民友・高校野球特集)
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