【磐城―弘前学院聖愛】４回裏磐城１死二塁、三塁へのバント安打で好機を広げる小野＝あづま球場

　執念あふれるプレーで青森の覇者・弘前学院聖愛に食らい付いた。磐城の木村保監督は「強豪を相手に主導権を握れたのは大きい。伝統のつなぐ野球に磨きを掛けたい」と課題と収穫を口にした。
　ナインの成長を象徴したのは５―３で迎えた四回１死二塁。「次につなごうという気持ちが強かった」。２番小野賢一郎（３年）が絶妙なバントを狙い通り三塁線に転がすと、５０メートル走６秒１の俊足を生かし一塁を駆け抜けた。
　「打ち勝てるチームではないのでエンドランや犠打の精度を上げたい」と４番草野隼人（２年）。着実に走者を進める基本に忠実な野球を継承し、夏の大会は２０年ぶりの甲子園出場を目指す。
（２０１５年６月６日　福島民友・高校野球ニュース）