立石、後半に粘り 男子100メートル平泳ぎ予選
準決勝進出16人中12人が59秒台後半でしのぎを削るハイレベルな戦いとなった男子100メートル平泳ぎ予選。立石諒(NECグリーン、郡山・桜小出身)は59秒86の8番目のタイムで予選を突破した。「気持ちよく、いい感覚で泳げた」。メダル獲得に向け、自身の泳ぎに及第点を付けた。
最終6組5コースの立石は、3大会連続の金メダルを狙うライバル北島康介(日本コカ・コーラ)と隣り合うコースで五輪デビューのレースを迎えた。
大きく息を吸い、ゆっくりとスタート台に着いた。「緊張は全然しなかった」というが、前半は後れを取り、50メートルを同組5番目の28秒34で折り返した。「後半は自分なりに上げることができた」。残り50メートルは粘りの泳ぎでまとめ上げ、立石と予選トップとの差はわずか0秒24、予選2位の北島との差も0秒23に抑えた。北島が「レベルが高いので頑張りたい」と話すように準決勝も肉薄した激戦となりそうだ。
「硬さはなく、いつも通りにできている。この感覚を持続して準決勝に臨みたい」。出場選手の中で今季2番目のタイムを持つ立石は、初めての五輪レースを無難に終え、準決勝に照準を合わせた。
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